ニキビの原因にもなりえる顔ダニ(ニキビダニ)の存在について

ニキビの原因には、普段の食生活や生活習慣、体質やストレスなどに加え、顔ダニの存在も考えられます。顔ダニとは、顔に寄生しているダニのことです。どんな人にもあるこの顔ダニが、なぜニキビの原因になるのか、その理由や対策について見ていきましょう。

 

顔ダニとは?

人間をはじめとするすべての哺乳類の皮膚に寄生している顔ダニには、ニキビダニとコニキビダニと呼ばれる2種類が存在します。いずれも、人間の肉眼では見えないほど微小です。普段は毛根の中で細胞や皮脂をエサにして生きていて、皮脂量のバランスを保つ働きをしています。

 

しかし、増殖して数が多くなると、肌に悪影響を与えることがあります。顔ダニは、特に夜寝ている間に、活発に活動して繁殖しています。そのため、洗顔やクレンジングによって皮脂汚れをきっちり落としていないと、どんどん増殖する原因になります。ニキビのない美肌を目指すには、顔ダニの数のバランスがカギになってきます。

 

顔ダニによる肌への影響

顔ダニは皮脂腺や毛穴のある所なら、どこにでも生息します。その数が増え過ぎると、肌にさまざまな影響を及ぼします。この顔ダニによって現れる主な症状を、いくつか紹介します。

 

ニキビ

過剰な皮脂により顔ダニの数が増えると、顔ダニの死骸や排泄物も増えます。それらは毛穴を詰まらせるので、ニキビの原因になります。顔ダニが原因のニキビは、炎症を起こし赤く腫れるといった特徴があります。

 

かゆみ

夜寝ている間に顔ダニが増殖し、朝起きた時に顔にかゆみを感じることがあります。このかゆみは、顔ダニに刺された際に起こる症状です。また、顔ダニの死骸や糞から出るアレルギー物質が皮膚から侵入して、喘息や鼻炎などの症状が出る場合もあります。

 

乾燥肌

顔ダニは、人間の皮脂を食べることによって、肌を弱酸性の良い状態に保っています。しかし顔ダニの量が増え過ぎると、必要な皮脂までどんどん食べられてしまいます。すると肌から皮脂が失われ、乾燥肌になってしまいます。

 

老化

顔ダニが皮脂を食べる際に、肌の表面は傷つけられています。傷つけられると、そこから活性酸素が発生します。活性酸素は、過剰になると身体の細胞を酸化させます。酸化すると細胞が変化して、その機能や動きを衰えさせてしまい、老化につながります。

 

毛穴の汚れ

濃いメイクは顔ダニが最も好むものです。濃いメイクをすると、メイクが空気と混ざり、皮膚が酸化して皮脂が多くなります。この皮脂を食べる際、顔ダニの身体には多くの皮脂が付着します。このような状態の顔ダニが毛穴を出入りすると、毛穴が汚れてしまいます。

 

顔ダニの対策

大切なのは、顔ダニとうまく付き合い、顔ダニの数のバランスを保つことです。おすすめの対策方法を5つ紹介するので、参考にして下さい。特に夜の洗顔は重要なので、これを機に、正しい洗顔方法をマスターしましょう。

 

対策1. 夜はしっかり洗顔する

夜活発に活動する顔ダニは、人が夜寝ている間に毛穴から出て活動し、朝には毛穴へ戻っていきます。そのため、夜に洗顔をしっかりしていないと、顔ダニはメイク汚れを身体につけて毛穴に入ってきてしまいます。

 

睡眠前には必ずクレンジングでメイクを落としてから洗顔し、しっかりすすぎましょう。 洗顔フォームの洗い残しは顔ダニのエサになるので、注意が必要です。では、正しい洗顔の方法を紹介します。

  1. 石鹸で手をきれいに洗う
  2. 洗顔フォームをしっかり泡立てる
  3. 泡立てた洗顔フォームで、優しくなでるように洗顔する
  4. 30度くらいのぬるま湯でしっかりすすぐ
  5. 清潔なタオルで水分を拭き取る

過度に洗顔をすると顔ダニの数は減少しますが、必要な皮脂まで不足するため、逆に肌の乾燥によりニキビを引き起こしてしまいます。顔の皮脂が酸化するには5時間ほどかかるので、1日に4回程度洗顔するのが適切です。

 

洗顔をする際には、顔ダニを減らす「AIDソープ」という洗顔石鹸がおすすめです。日本人の肌に合わせて作られた石鹸で、顔ダニを顔から追い出すためにフィトン・チッドという成分が入っています。フィトン・チッドは顔ダニが嫌がる植物由来の樹木の精油で、肌のバランスを整える働きもあります。肌が乾燥している人やオイリー肌の人にもおすすめです。

 

対策2. 食生活の見直し

肉や油分の多い欧米型の食生活は、顔ダニのエサである皮脂を増やします。それによって顔ダニも増殖します。から揚げなどの油物、スナック菓子、コンビニ弁当などは控えるようにして、野菜や魚などの健康的なバランスの良い食生活に切り替えることが大切です。

 

対策3. ステロイドは使用しない

ステロイドは、肌のかゆみを押さえるための薬です。しかし、顔ダニを過剰に繁殖させてしまう副作用があるので、あまり使用はおすすめできません。

 

対策4. メイクを薄めにする

普段から濃いメイクをしている人は、顔ダニが寄生しやすくなります。メイクによる皮膚の負担も考えて、少し薄めのメイクを心がけるようにしましょう。

 

対策5. 顔剃りをする

ムダ毛についた汚れや皮脂は、どうしても毛穴にたまりやすくなります。顔のムダ毛を剃ると細菌が繁殖しにくくなるので、顔ダニの増殖を防ぐことができます。

 

 

顔ダニはニキビの原因にもなりますが、正しく付き合うと、余分な皮脂を食べて皮脂バランスを保ってくれる優秀なダニです。普段から正しい洗顔を行って顔ダニの数をコントロールし、大量に増え過ぎた時だけ、適切に駆除するようにしましょう。