ニキビは内臓や腸内の環境が悪化すると出来やすくなる

大人ニキビは、肌表面だけでなく、体内にも原因があると言われます。洗顔や皮膚科の薬によるケアをしっかりしていても、なかなか治らないという人は、内臓や腸内環境に問題があるかもしれません。内臓や腸内環境と大人ニキビには、密接な関係があります。

 

ニキビに与える影響や、改善するためにできることを考えてみましょう。

 

内臓や腸内環境が大人ニキビに与える影響とは?

肝臓や胃腸などの働きが悪化すると、大人ニキビの原因になります。具体的にどのように肌に影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。

 

胃腸の働きの悪化と大人ニキビの関係

暴飲暴食をすると、その食べ物の量に胃の消化機能が追いつかず、負担がかかります。そして胃の働きが悪くなると、そのシグナルがニキビの症状として現れます。また、腸の働きが悪化すると、まず便秘が起こります。

 

便秘になると、便が長時間、腸にとどまり続けることになります。そうすると不要な毒素が排出されずに、血液を循環するようになります。そして、毒素が皮膚から排出されることによって、肌にダメージを与え、肌荒れやニキビの原因になります。

 

肝臓の働きの悪化と大人ニキビの関係

肝臓は、体内の毒素や脂肪などを分解する働きをもつ臓器です。そのため、肝臓の働きが低下すると、本来分解されるべき有毒物質が分解されずに血液を循環することになり、皮膚まで到達してしまいます。その結果、ニキビなどの肌トラブルを引き起こします。

 

ニキビのできる場所と内臓の関係

以上のように、胃腸や肝臓の働きの悪化は、大人ニキビと密接な関係があります。そして実は、ニキビのできる場所にも影響していると言われています。

 

胃腸の悪化が原因のニキビの場所は?

胃腸の悪化によるニキビの多くは、おでこや生え際、こめかみ、眉間、口の周り、あごなどにできると言われています。胃腸の機能が低下すると自律神経が乱れるので、ホルモンバランスが崩れます。そして男性ホルモンが増加することにより、皮脂が過剰になります。

 

Tゾーンは、もともと皮脂の多い部分なので、この影響を受けやすいです。また、胃腸が悪い人は冷え性の場合が多いですが、冷え性の人は血流が悪く、身体の上部に熱がこもりやすいと言われます。そのこもった熱の影響を受けやすいのがあごです。

 

特に口の周りやあごのニキビは、精神的な理由による胃腸の悪化が原因と言われ、ストレスやホルモンバランスの乱れなど、原因が複雑な場合が多いです。これらは、大人ニキビができる代表的な場所とも言えます。

 

生え際やこめかみなどのTゾーンは、糖分の摂り過ぎや洗顔不足などによる過剰な皮脂が原因の場合も考えられます。

 

肝臓の悪化が原因のニキビの場所は?

肝臓の機能が低下すると毒素が排出されづらくなりますが、この影響を最も受けやすいのは頬です。頬はもともと汗をかきにくいので、老廃物を汗とともに排出するのが難しい場所だからです。

 

女性ホルモンが乱れることにより肌が乾燥することも、頬ニキビができる大きな原因の一つです。乾燥は肌のバリア機能を弱め、少しの皮脂でも肌荒れを起こしやすくします。

 

内臓や腸内の環境を悪くする原因とは?

胃腸や肝臓の働きには、食事や運動などの生活習慣が大きく影響します。それぞれの環境を悪くする原因を知って、大人ニキビ改善に生かしていきましょう。

 

胃腸の働きを悪くする原因

食生活の乱れや不規則な生活、運動不足、水分不足、ストレスなどは、胃腸の働きを悪くします。暴飲暴食は胃に過剰に負担をかけますし、偏った食生活や水分不足は腸の動きを悪くし、便秘を引き起こします。

 

また、運動不足は腸の蠕動運動を弱くしますし、ストレスや不規則な生活は、自律神経を乱して腸の働きを低下させます。

 

肝臓の働きを悪くする原因

油物や甘い物、添加物、アルコールなどを過剰に摂取すると、肝臓が代謝しきれなくなり、働きが悪くなります。特にアルコールの摂り過ぎは、肝臓に大きな負担をかけます。

 

最近では食生活の欧米化に伴い、アルコールなどを飲まず痩せているのに、肝臓の解毒作用が悪いと診断されるケースも増えているようです。この場合は、バターや肉などの動物性脂肪や糖分の摂り過ぎが原因のことが多いです。

 

内臓や腸内環境を改善して、ニキビを防ぐためには?

大人ニキビを防ぐには、毎日の食事や生活習慣を見直し、胃腸や肝臓の状態を改善することが大切です。そこで、ニキビ予防に効果的な食べ物について紹介します。

 

腸内環境を良くする食べ物

腸内環境を改善して胃腸の働きを良くするのは、善玉菌を増やす乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などを含む食べ物です。

 

乳酸菌を多く含む発酵食品
  • ヨーグルト
  • チーズ
  • 納豆
  • みそ
  • 漬物、キムチ

 

食物繊維を多く含む食べ物
  • 切り干し大根、ゴボウなどの野菜
  • 寒天、ひじきなどの海藻
  • 干し柿、キウイなどの果物
  • オートミール、ライ麦などの穀類
  • 里芋、サツマイモなどの芋類
  • 大豆、おからなどの豆類

 

オリゴ糖を多く含む食べ物
  • ヤーコン、いんげん、ゴボウなどの野菜
  • きな粉

 

注意するポイントは、善玉菌を増やす食品を摂ると同時に、悪玉菌を増やさないように気を付けることです。悪玉菌は、ストレスや抗生物質の摂り過ぎなどによっても増えます。抗生物質は身体に悪い菌だけでなく、善玉菌などの良い菌も殺してしまうので、長期にわたる摂取は避けた方がいいでしょう。

 

肝臓の働きを良くする食べ物

肝臓の働きを良くするのは、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを含む食べ物です。たんぱく質には、破壊された肝機能を修復する働きがありますが、肉ではなく大豆や魚などから摂ることをおすすめします。

 

肉類には、中性脂肪として蓄積しやすいコレステロールなどが多いため、肝臓に脂肪がつく脂肪肝の原因になるからです。

 

たんぱく質を含む食べ物
  • 大豆

 

ビタミンやミネラルを含む食べ物
  • アーモンド
  • リンゴ、キウイ、レモンなどの柑橘類
  • かぼちゃ、人参などの野菜

 

その他、肝臓に良い食べ物
  • イカ

 

リンゴ、キウイ、レモンなどの柑橘類や、かぼちゃ、人参などの野菜には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれるうえ、抗酸化作用があります。活性酸素の80%は肝臓で発生すると言われているので、抗酸化作用をもつ食品を摂取することは、肝機能を良くすることにつながります。

 

従来、肝臓に良いとされているしじみやホウレン草、レバーなどの鉄分を含む食べ物は、肝臓が悪い人の場合、過剰に鉄を蓄積してしまうため、摂取は控えた方が良いでしょう。

 

このように内臓や腸内環境が悪化すると、大人ニキビができやすくなります。肌の健康は、身体の中の健康から始まります。食事や生活習慣に気を付け、ニキビに悩まされない美しい肌を目指しましょう。